中国についてはいま皆がものすごく騒いでいて,筆が走るっていうか,それこそ中国を非難することが自分たちを擁護するかのような発言がついつい目立ってる気は否めない.
勿論僕は共産党の遣いっ走りじゃないけど,友人の張亜東(ちゃんやーとん)が作ったこのビデオを観ると(まさに中国版『We Are The World』なのではあるが)音楽家がこの悲惨な出来事に対してできることってこのくらいだと思うのね.綺麗事と非難されるならそれでもいい.あえて綺麗でいいんだよ.他の職業の人はそれぞれ自分で考えればいいと思います.
阪神淡路大震災の際,ある用事があって現地から東京に戻ったとき,ギャップに驚いたことがある.山手線で傘を電車に忘れた男性がいた.女連れだった.「すいません,傘忘れてますよ」そういった僕の一言はフラグだった.返ってきたのは暴力だった.
一方では傘どころか屋根もない生活でも笑顔を忘れない人たちが居るのに.
阪神のときは最初こそ音楽や寄席が喜ばれたものの,数週間経つにつれだんだんウザがられるようになった.ある意味当然だよね.万人が好くものなんて,この世になにひとつ存在しない.押しつけはイカンです.
ただ,僕は張亜東がどんな人か分かってるから,この音楽は滲みる.あいつはやもたてもたまらなかったんだと思う.
後半のほうを聞いてもらうと,北京の音楽シーンの中に,R&B的要素がもはや捨てられないほど入っていることがお分かりと思います.香港よりもソウルよりもより濃縮された形で.
実は友達が亜東以外に3人出ていまして,よろしくってなこと.
じゃ,行きましょうか.
日本語への翻訳版が欲しいなぁ、とか最初は思いましたが、そんなの必要ないですね、気持ちは皆同じだと思うもの。
今度この地震のチャリティライブで歌う事になりました。
がっつり5曲、キレイ事を歌ってきます。
Posted by: Nakky☆ | Saturday, 05 July 2008 at 12:01
ヴォーカリストですねすっかり.それも5曲とは.がんばってきてください.
たしかにこういう曲は訳すだけ無粋なのかも知れません.
『うぃー・あー・ざ・わーるど』→『我々は世界だ』と言っても意味を成しませんしね.
あれはむしろ『我々はひとつだ』と訳すのが正しいとは思いますし,この曲も直訳だと『愛は愛をもって順次伝わる』となりますが,意訳しときました.『愛,千里を走る』とかのほうが良かったかな・・・.
でもまぁテキストにすると妙にウソっぽくなることって世の中には沢山ありますよね.とくに歌は.
Posted by: Osamu | Tuesday, 08 July 2008 at 11:24
(続きにて失礼)
くどいようですが,そうなるととりあえず中国に関してはネガティヴな論議に同調さえしていれば居場所が担保されてしまう今の日本の(特にネット掲示板での)雰囲気は,奇しくもこの歌の題と対照を成していますね.悪意が悪意をもって順次伝わっているようで.
Posted by: Osamu | Tuesday, 08 July 2008 at 17:00