主語や目的語を省くことができる便利な言語.しかし,時折なんだか不可解である.
以前,コンタクトレンズがずれて取れなくなってしまったときの医師の発言:
(診察しながら)「うーん,これねぇ,これですねー,このままだと,えーと(間)ぐぐぐっとね,パキーンと行っちゃうんですよね・・・」
・・・何がどうどこに行っちゃうのか.
あるディレクター.メールで一文のみ:
「早くしてください.よろしく.以上」
その後連絡が付かないので慌てて徹夜で作品を仕上げたところ,
「電話を早くしてください,って言ったんです.いつもクボタさん夜遅いから」
さらに
「でもまぁせっかく作っていただいちゃったのでこれでOKです.ちょっと雑ですね.でもいいや.お疲れさまでした」
・・・何かこう,釈然としない.
先日,某アジア系航空会社の予約課に電話したとき:
僕:「リコンファーム(予約再確認)って必要でしょうか?」
予約課女性(その国出身とおぼしき方):「必要です.しないと落ちちゃいます」
・・・何が落ちるんだ.
あはは、最後の面白いですね。
イタリア語なんかは主語ナシでも動詞の活用形から判断できるからいいけど。
これが、日本文化の特徴なんでしょうか?『 行間を読め! 空気を察しろ 』 みたいな。
Posted by: Satomi | Monday, 12 December 2005 at 18:13
ちょっとむつかしい言い方になりますが;
日本人には,行為(動詞)に主体という概念が希薄な気がするんです.たとえば「寒い」と言う単語を活字で見たとき,大事なのは寒いことそのものであって,誰が寒いのかどこが寒いのかはあまり意識されない.これが英語だと'cold'という単語を見てもit is cold(the weather is cold)なのかthe food is coldなのかyou are cold to meなのかがまず確定されないといけない.
だから日本語は単語だけでも会話できる.これも独立語である中国の漢語の概念が輸入されたものだという説もあります.
フランス語もonという人称代名詞があるお陰で,西洋語のなかでは比較的主語をぼやかせますよね(笑)
Posted by: Osamu | Sunday, 25 December 2005 at 01:42