ちょっといい映画を観たのであちこちで宣伝.
とは言っても恥ずかしながらCATVだけど(ムービープラス).まだ何度か放映するようですが・・・.
東ドイツで厳格な社会主義思想に邁進する母親がベルリンの壁の崩壊直前に心臓発作で昏睡状態に.再び気がついた母に,息子はすっかり変ってしまった世界をどのように説明するのか・・・?
タイトルから政治的な,もっとイデオロジックな(キェシロフスキみたいな)映画かと思ったのですが,ぜんぜんそんなことなくて,これは,なんというか,やはりひとつの家族の物語ですね.見終わったあと,なにか温かいものがちょこっと心の底に残ります.
同じ東側を描いたものでも,アクションや爆破シーンに妙に金をかけた米英製サスペンスとは違い,ほんとに予算かけてなさそうなんだけど(失礼)こういうのを観るとやっぱヨーロッパ映画っていいな,と思います.
じれったさや余分な説明を一切排するテンポの早い展開も○.あとからフッと失笑してしまうくだらないジャーマン・ジョークも全開で,情けなくも和みます.
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