先週末はAFのマイレージを使ってポーランド・ワルシャワへ二泊の逃避行をしてきた.
強くなってきた陽射しからの? 高いユーロからの? フランス語からの? 女房からの?
否,妻は一緒だ.少なくともフランス語勉強中の妻にとっては,さらに極端に恐ろしく難しい言語を見ればパリに戻ったときにいかにフランス語がやさしく感じるか,一種のショック療法になるのではと思ったのだが・・・.
かくなる僕一人の独断ではなく,二人で旧共産圏のおいしい食材を手に入れるために来たのだ.(とは言え,いつも旧東欧圏でお世話になっている不動産屋が旧市街に面した75平米の素晴らしいアパートを一泊あたり54€で出してくれたことが背中を押したのは否定しない...)もちろん前述のポーランド醤油も入手.氷点下・ダイヤモンドダストのポーランドしか観ていない彼女にとって,寒くないこの国を歩くことも望みだったようです.
で,でも今回も寒かったのだけど(7℃とか・・・笑)
EUになって,ここもずいぶん普通の国になったなぁと,ちょっとしみじみ.
皆が英語を普通に喋るようになり,トラムはいつの間にか姿を消しつつあり地下鉄まで開通.観光用のレストランがキノコのように繁殖する旧市街・・・以前のように“街一番の自慢の店”に行けば多くの偶然の出逢いが待っている,というような旅のハプニングは望むべくもなくなった.社会の安定とともに知識層もその役割を終え(または大きく変化し)経済的には喜ぶべきことなんだろうけど,映画『二人のヴェロニカ』や『偶然』に描かれていた琥珀色のポーランド,社会的逆境でも笑顔と冗談を絶やさなかった街はもう過去のものになってしまったのだろうか.あまりそう信じたくはないが.
空港の美しく濃いピンクは変わってません.実はこのブログのbg色の元ネタ.
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